岡畑農園は「NPO法人0073(おおなみ)」の取り組みを応援しています!

大波地区の農業再生に尽力する元東電社員の永井康統(やすのり)さん

NPO法人代表:永井康統(やすのり)さん

福島市の東、標高300mの米どころ、大波地区。2011年の原発事故後、一部のお米から国の暫定基準値をわずかに超える放射性セシウムが検出され、長く風評被害に苦しむことになります。
東京電力社員だった永井さんは事故の翌年、同地区の除染担当となり、以後4年半で県北地区を中心に約10万軒の住宅除染の支援を実施。その間、地元の方との交流を深めていく中で「大波の農業を復活させるのが自分の役割」と決心し、2014年に大波地区へ単身移住。2017年の退職と同時にNPO法人を設立し、大波米を県外に売り込む活動を始めました。

冷めても美味しい大波産コシヒカリ

永井さんのモチベーションとなったのは、大波米の「美味しさ」でした。除染業務の折、地元の方からおにぎりを頂き、その味に「今まで俺は何を食べていたんだ!?」というほどの衝撃を受けたそうです。寒暖差のある中山間地()で育った大波米は粒が大きく、もちもちした食感で、冷めても美味しい。この美味しいお米を無くしたくない!この美味しさなら風評も払拭できる!と確信し、口コミやつながりの中で販路を開拓し、1年目に2トン、昨年度は12トン、今年度は10トンのお米を販売予定とのことです。
2021年7月28日実測値 : 早朝4時/18℃、14時/48℃(地表50㎝で測定)

濃厚な甘みがギュッと詰まった干し芋

そんな永井さんが現在チャレンジしているのが、農閑期を利用した干し芋の特産化です。干し芋の本場、茨城県の生産者に師事し、本場の製造方法を習得。甘く柔らかな「紅はるか」を大波の寒風で長期熟成させた干し芋は、一番の美味しさを目指し、一番星にかけて 「明星みょうじょういも」と名づけられました。特に、小ぶりの芋を丸ごと干した「丸干し芋」は、絶妙な柔らかさと濃厚な甘さで極上のスイーツを思わせる美味しさです!

大波地区の再生を応援してください!

営農支援をはじめ、小学生を対象とした子ども食堂を月2回行い、あふれる情熱で大波地区の再生に尽力する永井さん。「震災により中断していた大波のひまわり畑を2016年から再開して6年。福島市花回廊マップにも登録されました。また、飲食店が1つも無い大波地区に、2023年3月中旬、古民家カフェの開業も予定されています。」とのこと。みなさんもぜひ、大波地区の再生を応援してください!