環境にやさしい梅干づくり(ゴミゼロへの取り組み)のご紹介

環境にやさしい梅干づくり ~ゴミゼロを目指して~

岡畑農園は、紀州・上芳養の豊かな自然に支えられ、梅干づくりに精進してきました。
美味しい梅干は、豊かな自然の恵みがあってこそ。
人にも環境にも優しい、持続可能な梅干づくりをするために、「工場排水」「使用済み調味液」「剪定木」「梅の種」など、加工工場からの廃棄物を限りなくゼロにしています。
岡畑農園は、これからもゴミの完全ゼロ化(ゼロエミッション)に向けて努力を続けます。

ゴミゼロ対策1
「活性汚泥法」で工場排水をクリーンに!

浄化処理前の排水(左)と後の排水(右)

排水処理には、微生物に有機物(汚れ)を食べさせ、きれいな水に戻す「活性汚泥法」を採用。化学薬品に頼ることがないので、川の水を汚しません。
浄化後の排水は、人が飲料水として飲めるほど。最近では、排水している川にホタルが飛ぶようになりました。
また、分解されて残ったものは自社農園で堆肥として活用しています。

ゴミゼロ対策2
「透析リサイクル」で調味液を循環利用!

梅干生産農家や加工業者の悩みの種は、梅を塩漬けした時に出てくる「梅酢」と、調味に使用した「使用済み調味液」の処理。梅酢や調味液には高濃度の食塩や有機酸が含まれているため、簡単な浄化処理ができず、産業廃棄物処理業者に処理を依頼するのが一般的です。
岡畑農園は、梅酢は製品化や漬物づくりに再利用。調味液は、電気透析により脱塩処理を施して塩分だけを抜き、新たに調味液として繰り返し利用し、環境を守っています。

ゴミゼロ対策3
「剪定した梅の枝」は堆肥として再利用!

収穫後に剪定した梅の枝などは、チッパーで細かく粉砕して堆肥化し、自社農園で有効利用しています。
チップは柔らかく、適度な隙間ができるので、保水性や酸素補給に優れます。加えて、夏場の直射日光を防ぎ、地表面の温度上昇を抑えるため、梅の木の根のダメージを和らげてくれるのです。
チップはやがて微生物に分解されて土となり、梅の木の養分となります。

ゴミゼロ対策4
「梅の種」は粉末化

処理が難しい梅の種は、粉砕して微粒子化(粉末化)しています。
機能性食品を製造する際の原料として、また飼料として利用できるよう日々研究を重ねています。
粉末化の処理は業者に依頼しています。